ある春の、寒い夕暮れのことだった。
街のモニターが、一斉にその女の顔を映し出したのは。

「さて、私に作られた人類の皆々様方。
ここに二つの選択肢があります。
しかし、どちらを選ぼうとも、いずれあなたは知ることになるでしょう。
全ては無意味なのだと。
一切は虚構なのだと。

奈落に嗤って滅びを歓迎するのも、
正義を掲げて滅びに抵抗するのも、
全ては私の手のひらの上、やがて同じ結末へ辿り着く……。

さあ、あなたが望む分だけ、その力を振るえばいい。
たとえそれがあなたを擦り減らすだけのものだとしても。
あなたの隣人の成れの果てを――生かすも殺すも、あなた次第なのだから」


※このゲームはフィクションです。※
※実在する都市、建造物、人物、歴史、宗教、団体とは一切関係ありません。※