NOVEL

 

「私を救うのは、真実、彼なのか」
「J しかばねジャックと氷の心臓」のアリソンエンド「ヘデラ」の文庫版。
ついてくるもの:
追加エンド「そして舞台の幕は下り」のアペンドコード
短編SS「それはあまりにささやかな」
夜月銀様書き下ろし表紙&モノクロ挿絵5枚

 

「確かに物語みたく幸せじゃなかったけど――私は、これが最善の結末だと思ってんだ。
 それがこの私の話の結末だ。私に相応しい最低な結末だ」
でも多分、それでもお前が好きだった。
――これは、単なる怪物の、つまらない『アンチ・ラブロマンス』。
さあ、積み重ねてきた欺瞞と憎悪が、壊れていくのをとくと見よ。絶望系ファンタジー。

 

マンション七階のベランダから、真下にあった車へ激突して転落死したはずの『俺』。
だがふと目を覚ませば、何者かに殺された令嬢『セレスティーヌ・オラール』の葬式だった――
「そんじゃあ、自分の敵くらい自分で討ってみますかぁ!」
「こちとらもう死んでんだ! お前らも皆、死んでみろ!」
これは突然死体少女として生きる羽目になった『俺』、『セレスティーヌ・オラール』の、数奇な事件簿。

 

愛してたよユージェニー。愛してた。
ロバート・ノーマン、ユージェニー・アダムズ、ドミニク・ダインリー。
たった三人の青い日々と、それが引き起こした赤い惨劇についての顛末。
海洋樹上都市系SF小説。