ティラノゲームフェス2016入賞しました

どうやら「ロボットと過ごした五人の話」が入賞したらしいです。
ティラノゲームフェス2016結果発表

この度は、入賞という栄誉を頂戴し、誠にありがとうございます。当作品を選んでくださった審査員のシケモクMKさんに感謝の言葉を捧げます。

以下、私の所感となります。

初めに、演出という点において評価していただけたことは、私にとって喜ばしいことでした。演出における方向性と言うのは、このゲームを作らなければ定まらなかったと思いますし、その結果としてその演出面、技術面について高い評価をいただけたのは本当に幸いなことだと思います。

シナリオ面に関しては、万人受けしないというのはわかりきっていたので(哲学とSFと同性愛となんかその他諸々、とにかく人に好かれなさそうな要素をぶち込んで煮込んだような作品ですから)、「ストーリーや雰囲気は万人受けしない」というコメントは予想の範疇でしたし、SFで同性愛要素があって特に大きく盛り上がるわけでもない憂鬱系で群像劇で哲学で15禁と言う時点で、内容は万人受けするはずがありません。Jの方がまだ受けは狙えると思います。しかし、「それでも入賞した」というのは素直に喜ぶべきことだと思います。ありがとうございます。

セーブロードを思い切って削除したのも、結果としてプラスになったようでよかったです。

私は元々、ノベルゲームは好きなのですが、ノベルゲームの立ち絵というのがどうにも性に合わず、「どうやって立ち絵を使わずに演出するか」というのをずっと考えていました。個人的には、立ち絵と言うのが、ある意味ノベルゲームと言うものの、一つの枷となっているのではないかとさえ思っています。Jでもそのあたりの考えで立ち絵を使っていないのですが、そういう演出における、ある一つの到達点に少し近付いたのではないかと、この「ロボットと過ごした五人の話」という作品を完成させて感じることができました。また、文章技巧についても、審査の外においてかなり高い評価をいただけておりましたので、そのあたりも考慮しながら「ゲーム」という媒体における、一つの作品世界を演出していこうと思っている次第です。
一人のクリエイターとして、この結果に甘んじることなく、今後も研鑽を続けていきたいと思います。

これからも、よければ応援の程よろしくお願いいたします。