どうでもいい話

前々から話そうと思ったり思わなかったりしていたジャックの口調とかの話です。R15版のネタバレをやや含みます。また、メアリールートで話すようなこと(多分)にも微妙に触れているようなないような。単なる四方山話です。読みたい人だけどうぞ。気が向いたら消えるかもしれない。
 

 
 
 
 
実はしばしば「ジャックの口が悪い」と言われている事実を知っているのですが、これはちゃんと意図した演出で、あいつは「周囲を模倣し(、場合によっては望まれるように)行動する」という特性があるため(特性……?)、結構環境によって口調が変わります。本編中でも、最初の方は口調が荒いのですが、かなり序盤からヒロイン以外と接さなくなるので、徐々に口調も大人しくなっているはずです。多分終盤は殆ど柄の悪い口調はしていないはず。なっていなかったらそれは私の演出ミスです。死にます。許してください。R18版までに直しておきますね……。
いや、ちょくちょくミスがあるのも知っていて(特に時系列とジャックの兄弟関係。ジャックを小突いたのは三男です。次男は既に当時ジャックを小突くほど子供ではなかったので)、迷いながら書いていた箇所がそのままダイレクトに修正されず表に出ていて(出したのは私ですが)苦悶で叫びたくなっているんですが、これも修正します。殺してください。

ジャックの話に戻ると、彼は「怒り」を表現する方法をよく知らず、パブ近辺であったり路上であったりで暴言を吐いている人間などを見て「怒り」の表現方法・発散方法を会得してしまったため、怒っている時は特に口が悪くなります。メアリーも聞かせないように頑張っていたんですけどね。流石に無理でした。

元々金持ちの末っ子で家庭教師もついていたので、本来あれほど口が悪いわけではまったくないのですが、幼少期からずっと屋敷の窓から飛び降りて脱走し、下町近くまで徘徊したりしていた上に、リービー老に預けられてどちらかというと下町に近い場所で生活するうちに勝手に覚えてしまいました。リービー老の前ではリービー老を模倣するのと、基本的に丁寧な言葉遣いを心掛けて話すので(それを彼が求めるため)、リービー老は気付いていません。気付いてたら多分そこそこ叱ってるな……。メアリーの前でもあまり使わないのですが(メアリーはそういう男を求めないため)たまに気を抜いた時に(一応あれでも幼馴染なので、気を抜く時は稀にあります)ぽろっと出て「ジャック、そういう言葉遣いはだめよ」と言われます(この場合、自分でも「まあよくはないよな」と思っているので一応素直にごめんと言いますが、口調を指摘されることに対する抑圧は感じます。これもジャックはそこそこ嫌だと思っています。『メアリーが不愉快だから』「やめて欲しい」と言われる方が気分的にはマシ)。なお、メアリーが昔に言った言葉を覚えて使っている時があるので、それに気付くとメアリーは結構落ち込みます。実のところ、メアリー本人もキレるとそこそこ柄が悪いので(まあ彼女は口より先に手が出る方なのですが)、メアリーはできるだけジャックの前ではキレないようにはしています。ジャックの前で怒ることあんまないけど……。

本質的に、ジャックは怪物ですらない得体の知れないものとしての造形があるので(Jは彼の、『明らかになり得ない』正体を『明らかにする』物語でもある)、彼の外観上の造形はちぐはぐである箇所があります。まあ本人そもそもそんなに感情表現が得意な方ではないんですが(内気と言うわけでもないが)、母親からの抑圧で感情表現が萎縮しており、自分でも感情をかなりの精度で殺しきってしまうところもそれに拍車をかけています。元々は結構快活な方で、座学が非常に苦手です。そして本来めちゃくちゃ行動的なタイプな上に運動がまったく苦にならないタイプです。あいつ本編中でめちゃくちゃ歩いてますからね。普通に体力は結構あります。深夜23〜0時に寝て朝3~4時に起きる生活をずっと続けているので体力関係なく慢性的な睡眠不足でぼうっとしている時も多いですが。ただジャックがそんな睡眠サイクルなのは彼が眠れないことに由来するので、本人は日中眠いなあなどとはあまり思っていません。起きてる方が嫌な夢見ないしむしろいい。
本編中でも言っている通り彼は本が好きではなく(知識に興味がないというよりは『本』という伝聞形式での知識を好まず、自分でなんでも触りたがる傾向にあります)、好奇心が強く、ずっと椅子に座っていられないタイプで、手を握って一緒に歩いていても、猫とか犬とか見ると振り解いて走って行って最後十割迷子になる類なのですが、本人は泣くこともなく猫や犬抱えて遊んでいる。そんな子供です。別に帰って来られるわけではないんですが本人はいたって元気ですし何が悪いかもわかっていません。周囲に死ぬほど心配をかけて死ぬほどキレられるタイプ。それなのにあんまりジャックは笑わない(愛嬌がない、愛想がない)(母親の過干渉で他人と接触するのが嫌いな上、本人が『周囲から嫌われている』と感じているため、己から結構周囲を遠ざけがちです)ので、いつもうろうろ何かやらかしそうになっている子供です。だから使用人に「何考えてるのかわからない」って言われるんだよな……。負のスパイラル。本人は普通にしているつもりです。

メアリーはどちらかというと逆で、清潔で安全なところで静かに本とか読んでいたい子供でした。まあジャックに会うまで文字読めなかったんですけどね、メアリーは。日がなぼうっとしている子供でした。アリソンは遊ぶ場所は割とどこでもいいけど、ごっこ遊びが好き。アリソンの空想の世界では彼女を傷つける人はどこにもいないので。ロマンス小説が好きなのはメアリーの方なんですが、夢見がちなのはアリソンの方です。メアリーは夢を現実にしたがる(現実をどうにかしたくて狂っていくタイプの)女で、アリソンは夢を夢のままで愛している(現実から逃げて狂っていくタイプの)女です。
エリザベスは……エリザベスだよ。あれはそれ以上の女ではないです。