J しかばねジャックと氷の心臓 R-15制限版公開しました

http://novelgame.jp/games/show/452

そんなわけで、久しぶりにブログ更新です。開発が地獄すぎて、既に今ちょっと抜け殻状態です。

と言っても、あんまり書くことがありません……まずこれは全テキストの一部分に過ぎず、この作品は長編小説の構成を取っていて、私の語るべきことなどもうないからです。技術についてもなんか……書くことないです……テキストをほぼ全部ptextのマクロ(一部は画像)で作っていることくらいでしょうか。

その上で何かを喋るとしたら、私は、なんだろう、あれです、こう、なんだ。なんでしょう……いややっぱり何もないです。作品について作者が訊かれてもないのに語るのはあんまり好きじゃないです(わりとよく喋ってしまっているような気はしますが)。

代わりに、どうでもいい話をば。

去年、ティラノゲームフェス2016でですね、「ロボットと過ごした五人の話」というゲームを出したんですけれども。まあ有り難いことに、そのゲームが入賞という栄誉をいただいたわけです。まあその時私は、なんだろ、確かに、自分の作風が一般向けじゃないというのは自覚していたんですけれども、なんだ、こう、それを正しく……そう、正しく認識していたわけではなかったみたいでですね。審査員コメントで、「万人受けじゃない」と断言されていたのを見てですね、正直めちゃくちゃショックを受けたわけです。ぶっちゃけめちゃくちゃ荒れたし、ムカついたし、ハゲにハゲって言って怒られねえと思ってんのかよ!?とかかなり真面目にキレてたわけです。

でもその後、冷静に作品を見つめ直してみて、「まあそういうコメントにもなるよな!!」と反省しました。まあ~万人受けじゃない。キャラクターのキャッチーさも、内容のポップさも、論題としての手軽さも何にもない。似非哲学みたいなのを、かろうじてエンタメのガワをかぶせてみただけって感じで。マジでびっくりするほど万人受けじゃない。まあでも、ギリギリ演出はエンタメだったなとは思います。内容は……内容はダメだ。知ってたけど。

そんで、まあずっと並行でJを触っていたんですけれども、Jも結局、「万人受け」なんてのはとても狙えない作品なんじゃないかなと思ったんですよね。今回出したルートっていうのは、多分一番エンタメっぽいカタルシスを持つルートなんですが、それでも多分、あんまり「万人」受けじゃないと思うんです。まあ、ジャンルが既にマルチバッドエンドADVですからね! 最近気付いたんですけど、世間って実はあんまりバッドエンド好きじゃない……のでは……? 私は小二で絵本を作ったときに因果応報をまさしく絵に描いたような絵本を作って以来ずっと人がうっすら死ぬような話を書いているのですが、世間はそうじゃないんじゃないかと。……と思って友人にJのキャラクターやストーリーの説明をしていたら、「自分は好きだけれども、相変わらず一般受けとか投げ捨ててるよな」って言われました。最高にひでえ。

まあでも、それならそれで、もう諦めもつくってもんで、じゃあ「万人受けしないところ」を、ずっと突き詰めていこうと思ったわけです。だって一般受けなんてわかんねえもん。

ただまあ、私はバッドエンドが好きというよりは、泥の中で足掻く人を描くのが好きなのでして、泥の中で何かを得たくて泣きながら手を動かす人の必死さを愛しているところがあるので、案外バッドじゃないエンドも書かないわけでは……いや結局何も得られなくて底なしの沼に沈んでしまうのがやっぱり好きなので、そこはバッドエンドなのかな……。

あとまあ、他人の創作物を見た時に、登場人物の抱えるむき出しの感情で殴られるのが私は好きなので、自分の作品でも、キャラクターが抱えるむき出しの感情で読者を殴っていきたいなとは思っています。はい。

とりあえず、企画を発表してから三年くらい経ってる気がするのは気のせいじゃないです。しかもまだかかる。ここが地獄か。いやもうごめんなさい。頑張るので許してください。来年中にはせめて無料R-18G版を出したいです。出せるのか? 人手を増やさないと死んでしまう(物理)のでは……?
しかし私のゲームは私の感覚に依存して演出を決めているので、ただ人手を増やせばどうにかなるというものでもなく……一体どうすれば……やはり億万長者になるしか……。